2016年4月5日に放送された、「幸せ!ボンビーガール(日本テレビ)」のタイ編を見て、私もタイに移住したい!と、タイ就職・移住についての情報を集めているなんて方も多いのではないでしょうか?この番組をきっかけにタイ就職・移住に興味を持った方が気になるのは、このボンビーガールタイ編で紹介されていた内容は本当なの?というところでしょう。
今回は実際に現在もタイに住んでタイで仕事をしているまり子が、その気になる点を在住者の視点で解説したいと思います!
https://www.youtube.com/watch?v=wx7Xss0sISM
タイでの就職には、英語もタイ語も必要ないってホント?
番組で紹介されていた方々は、皆さんタイでお仕事をされており、仕事は日本語のみでOKなのでタイ語も英語も必要ナシ!資格も特別な能力も必要ナシ!と、紹介されていました。
海外就職というと、一般的には語学力が不可欠ですが、それが一切不要だなんて信じがたいですよね? でも、これウソではありません。
タイのバンコクであれば、日系企業・日本人相手の仕事が沢山ありますので、基本日本語のみで仕事が出来るという求人は実際に存在します。よく知られているのが、日本語教師やコールセンターなどの仕事です。
でも、その様な求人はタイで定められている日本人に対する最低給料、5万バーツ(約15万円)の給料しかもらえないのが普通です。(実際には、それ以下の4万バーツ前後の給料という人も多く存在するようです。)そしてキャリアアップしにくい、つまりあまり昇給が望めず転職時もあまり職歴が評価されないという仕事内容が一般的に多いです。
考えてみると当然ですが、語学力やスキルがあればもっといい給料の仕事が見つかります。
もともと日本での収入が低かった人にとっては、この給与額でも初めは満足できると思いますが、日本である程度もらっていて、タイで転職した場合、大幅に給料が減ってしまうというような人は、よく考えたほうがいいと私は思います。キャリアがある人は、少なくとも最低給与での求人で就職するべきではないと思います。
タイでは5万バーツ以下で仕事をしている人もたくさんいますが、もっと高額な給料をもらっている人ももちろんたくさんいます。その差は何か?それは、もともとキャリアがあってその能力を生かした仕事をしている人か、もしくは、初めは5万バーツから働き始めたが、語学力と仕事力を身につけて昇給又はより良い条件で転職をした人たちです。
恐らく今のタイバンコクでは、30歳前後の若い日本人であれば、普通に就職活動をするだけで、日本でフリーターであったとしても月5万バーツ以下の仕事であれば、よっぽど面接受けが悪い人でもない限り苦労せずとも何らかの仕事が見つかるはずです。つまり、日本でキャリアがなく身動きがとれなかった人でも、タイではチャレンジすることができるということです。
ただし、タイでの就職先は安易に決めずにきちんと情報収集することをおすすめします。タイでの就職についてはいろいろな情報がネット上にたくさんありますので、自分でしっかり調べて後々後悔しないよう慎重に決めましょう。
当ブログにおいても、タイでの就職活動について実際に私がタイで就職活動をした際の体験を記事にまとめていますので、タイでの就職を検討している方は是非チェックしてみてください。
タイでは5万以下でプールジム付きの高級物件に住めるってホント?
これもウソではありません。
タイでコンドミニアムと呼ばれる日本でいう分譲マンションのような物件は、基本的に家具付きで、プール・ジム完備、24時間警備員在中、ホテルのようなカッコイイロビーというのがごく一般的です。しかし、このコンドミニアムも駅近の便利な物件や、日本人の駐在員や外国人が多く住むエリアはそれなりに家賃も高いので、5万円以下で探すとなれば、中心部から少し離れていたり、外国人にはまだ人気のないエリアになってきます。
私は逆に日本人や外国人が多いスクンビットエリアなどは便利な反面ごちゃごちゃしていてあまり好きじゃないので、静かなエリアに住んでいます。
テレビで紹介されていた夫婦お二人で住んでおられた方のコンドミニアムの家賃も大体相場と一致しています。駅から離れていて築浅ではなく、何年も入居者がいなくて困っているような物件であれば、値切れることが多いので、もっと安くで見つけることも可能です。
また、二人目に紹介されていた一人暮らしの女性は、会社が住居費補助で全額出してくれているとのことでしたが、うらやましい限りです。中にはそんなオイシイ待遇もあるのでしょうが、これは稀なケースです。駐在員でもない限り、家賃は全額自己負担というのが一般的です。
日本に一時帰国するといつも思うのですが、日本のマンションってタイに比べてダサいです。そしてなんでも作りがコンパクト。すなわち狭苦しい。私が今タイで住んでいるコンドミニアムと同じくらいの広さとファシリティの物件は、東京や大阪では到底手を出せない金額ですので、日本に一時帰国するたびに、タイでの暮らしを選んで良かったなと感じます。
タイでの生活は、マッサージやエステに旅行三昧ってホント?
これもある意味ウソではありません。
私の住んでいるところの近所のマッサージ店は一時間150バーツ(約450円)です。全身オイルマッサージが受けられるようなスパも1000バーツくらいからありますし、メディカルエステも日本より割安です。(ただ、タイの場合は店の信頼性を判断するのがなかなか難しそうですが・・・)私はどれもたまに利用するくらいなのでそんなに詳しくありませんが、マッサージとか好きな人にとっては嬉しい環境だと思います。
また、タイは常夏の国なので、年中ビーチリゾートへ出かけることができます。近場だとバンコクから車で数時間ほどで綺麗なビーチへ行くことができます。
また、近隣諸国への旅行も気軽にでき、飛行機のチケットも数千バーツ(一万円以下)です。宿代を抑えれば、月6万バーツの給与でも月一くらいで週末旅行へ出かけることも十分可能でしょう。
一点気になったのが、番組では、タイは食費が安いので、他のことにお金を使えるとありました。が、これはタイ料理ばかりを食べている場合にしか当てはまりません。確かにタイ料理は安いのですが、毎日食べていると日本人は大抵タイ料理に飽きてきます。タイ料理の中でも、日本人の口に合うメニューは限られてくるので、すぐ飽きてしまうのです。タイ料理マニアでタイ料理大好きな人にとっては天国ですが、一般的な日本人だと食事を全食タイ料理にするのは現実的に厳しいでしょう。
バンコクには日本料理の店をはじめ、イタリアンやフレンチなど美味しいレストランがたくさんあります。値段は日本のそれと大差はありません。また、タイ料理だと栄養バランスが偏りがちなので家で自炊しようとすると、案外高くつきます。これも日本と大差ないくらいの金額がかかってきます。ですので、食費に関しては番組で紹介されていた金額は、かなり切り詰めている方だと捉えたほうがいいと思います。
まとめ
「幸せ!ボンビーガール、タイ編」で紹介されていた内容は、在住者から見ても全体的に現実とかけ離れている点はありませんでしたので、これを見てタイ就職・移住に興味を持って挑戦してみたいと思った方は是非チャレンジして欲しいと思います!
もちろん番組ですので良い面ばかりをピックアップして紹介している風ではありましたが、この番組で紹介されていた方たちのように、日本では働いても金銭的余裕がなく活路が見いだせないというような方は、タイで挑戦してみてもデメリットはないように思います。もしタイの生活が肌に合わなければ帰国すればいいだけですし、例えばもともとフリーターだったのなら日本でフリーターに戻っても、元に戻るだけなのでリスクにはならないでしょうし。
最後に、余計なお世話とは思いながらも個人的に気になるところを述べるとすると、タイでは日本語のみで他の国に比べて比較的簡単に仕事ができることもあり、遊んで暮している人も多いです。
男性の夜遊びに関してタイは有名所ですが、独身の女性も実はバンコクでは割といて、日本人同士と合コン三昧だったり、タイ人男性と遊びまくっていたりという話をよく聞きます。そういう人はたいていコールセンターとかで働いていたりするのです。別にそれが悪いとは言いませんし、今が楽しければオッケーという人生観も好きですが、タイではそういった遊び人の日本人も割といますので、狭い日本人コミュニティーの中でそういう人に出会って、元々はそういうタイプではなかったのに、周りがそういう人たちばかりの環境にいると、自分もそれが普通になってしまい、元の感覚とズレてしまうというパターンもありがちです。
人それぞれなので、本人がそれでいいなら何ら問題はないのですが、バンコクはそういう環境なので、当初望んでいた道と外れてしまわないようにご注意ください。。。
在住者です。拝見しましたが概ね同意です。
ただ、一点訂正です。コールセンターや日本語教師の相場は3万バーツです。
6万もらえたら相当良い方です。
BKK48さん
初めまして、コメントありがとうございます!
ご指摘頂いた給与相場の金額について、求人情報等を今一度チェックした上で少し修正しました。3万バーツで働いている人を私は実際に知らないのですが、そういう方たちも割といるのですね・・。気まぐれ更新のブログですが、またお気付きの点がありましたら、是非コメントしてやってください。
とても参考になりました!
ありがとうございました!