私がタイのバンコクで海外生活を始める前に、日本で準備したことについてまとめました。今回は特に大事な役所での手続きやお金周りのことなどについてまとめています。
海外移住をするといっても、今までの貯金は全て日本円で日本の銀行口座に預けていた私は、タイへ移住する前に下記のような準備をしました。
①住民票を抜く
①②は市役所で手続きします
①の住民票はぬかずにおいておけば、国民健康保険に引き続き加入することはできますが、使い勝手が良くない上に当然住民税を払いつづけなければならないですし、長期で海外に住む人は海外転居届を提出するのが通常のルールのようですので、住民票は抜いておくほうがいいでしょう。私はタイで民間の医療保険に加入しています。
②国民年金納付免除手続き
②の国民年金は、海外在住者でも任意で継続払込が可能です。余裕があれば払っておく方が将来もらえる年金額が増えて安心かもしれません。
海外在住者は払込免除がうけられますので、払っていなくてもカラ期間としてカウントしてもらえ、年金受給資格期間の25年にカウントされますのでいずれにしても忘れずに手続きしておきましょう。
③失業保険の延長手続き
失業保険の受給資格があり、一定の条件に合致する人は失業保険の受給期間を最大3年間延長することが可能です。
日本へ何らかの理由で帰国することになった際に役に立ちますので、該当する人は念のため手続きしておいた方がよいでしょう。
失業保険の延長手続きを利用するための条件は、『病気、ケガ、出産、介護、海外転勤になった配偶者に同行する場合などの理由で30日以上労働できない人』とのことです。該当する人は、詳しくは最寄のハローワークへ問い合わせましょう。
ちなみに私の場合は、当時旦那が先にタイで働き始めていたため、『海外転勤になった配偶者に同行』に近い理由で申請可能でした。転勤でなく海外で就職しただけですが、受け付けてもらえました。
申請時に、夫のワークパーミットのコピーが必要でしたので、私と同じようは状況の方は事前に準備しておくと後で郵送する手間が省けていいと思います。
④日本への送金手段の確保
SBIレミットの口座開設
SBIレミットとは、インターネットで海外送金ができるサービスです。
私は日本で定期的な支払がある身であったため、タイから日本へ簡単に送金できる方法を移住前に調べていたところ、マネーグラムから送金しSBIレミットの口座で受け取るという方法が一人で完結し、日本の家族に手伝ってもらう必要もなくよさそうだということが判明。
日本円の貯金が底をついてしまわぬようタイで定期的に収入を得るようになったら、日本でのもろもろの支払のお金をタイから送金しようと準備していました。
ちなみに、マネーグラムとは、海外送金サービスの一つで、提携している銀行に身分証明書とお金を持っていけば、海外送金できるというサービスです。ここでの詳細説明は割愛しますが、気になる方はネットで検索すると詳しい情報がたくさんでてきますので一度チェックしてみて下さい。
但し、このSBIレミットでの日本への送金に対応してくれる銀行がバンコクには少なく、しかもこれ使用する人が少ないようで銀行で手続きしようとしても処理方法をよく知らない行員が多く、スムーズにいかないことが多々あり・・・。結局最近は全く使っていません。最近私が日本へ送金するのに使用しているのは、ペイパルか、手数料は高いですが普通の銀行の国際送金です。
SBIレミットでの口座開設は、基本的には日本に住んでいないとできないですので(日本で本人確認ありのため)、利用を検討しているなら海外へ引っ越す前に早めに申し込んでおきましょう。
⑤インターネットバンキングへの登録
今はたいていどこの銀行でもインターネットバンキングが利用可能ですので、メインで利用している銀行のインターネットバンキングで状況を海外からでも確認できるようにしておくのがいいと思います。
私は残高確認や各種支払がきちんとされているかを確認できるように、日本でインターネットバンキングを使い慣れておくようにしました。
こういう金融関係のパスワードの再発行は電話が必要だったり手間がかかるものが多いので、日本にいる間に十分使い慣れておくといいでしょう。
同様にクレジットカードの明細等もネット上でいつでも確認できるように登録しておきましょう。まり子はクレジッットカードを不正利用されたことがあるので、毎月カードを使っていなくても身に覚えのない支払いがないかチェックするようにしています。
ちなみにまり子が主に使用している日本の銀行は、新生銀行とりそな銀行です。
新生銀行のキャッシュカードは、以前そのまま海外のATMで自分の口座からお金を現地通貨で引き出すことができたのですが残念ながら2018年12月に海外ATM 引き出しサービスは終了してしまいました。
また、りそな銀行でもVISAデビット機能がついたキャッシュカードがあり、これを申し込むと新生銀行と同様に、海外のATMで自分の口座より現地通貨が引出可能です。
これらは海外利用時にATMの引出手数料がかかりますが、あまり大量の現金を手元に置いておくのも不安になるので、私の場合、タイで仕事を探す間などは日本の口座の貯金から必要な現金を引き出して、カード払いが可能な場所はカードで支払っていました。
⑥日本で加入した生命保険の見直し
まり子は日本で民間の生命保険に加入していました。私が加入していた生命保険は、海外在住でも利用できるものでしたが、請求手続はもちろん日本でしなければならないため、いざという時に素早く請求ができません。こちらではキャッシュレスで保障がうけられる保険がたくさんあり、その方がいざというときに安心なので、日本で加入していた保険は移住後に解約しました。今ではこちらの民間医療保険に加入しています。
保険は保障内容にもよりますが、特に持病がなく、当分日本に帰る予定がない人にとっては、現地でキャッシュレスで保障がうけられるものに入り直すほうがいいと思います。
以上、まり子が移住前に日本で準備したことについてでした。
頻繁に日本に帰る予定のない人は特に、お金周りの各種手続に漏れがないかしっかり準備して新生活に備えましょう。