日本語を話せるまり子の夫は、以前タイの某日系中小企業に勤めていました。しかし、その企業は実はブラック企業だったのです。突如、理不尽極まりない理由でクビになり、それと同時にビザもなくなってしまいました。最近タイはビザに厳しいので、出入国を繰り返す訳にもいかず、現在転職活動中の旦那は、一番ビザが取りやすいというラオスで家族ビザの申請をすることに。今回はラオスでの家族ビザ取得についての情報です。
【タイビザの種類】
ビザのカテゴリーはいろいろありますが、今回夫が申請したものは、タイで家族が働いている人のためのビザ、ノンイミグランントOビザ(以下家族ビザ)です。
駐在員の奥様などもこちらのビザで滞在しています。
ちなみに、まり子が働いている企業も日系企業ですが、うちの会社は駐在員をはじめ現地採用日本人社員のビザ取得も全てタイの代行業者に頼んでいます。なので私は自分のビザ申請は業者にやってもらったので、国外に出る必要もなく楽チンでした。
しかし、家族ビザについてはまり子は現地採用者のためその業者に頼んでも残念ながら自己負担。しかも、聞いた話によるとビザ代行の手数料はその時にかかった裏金の金額によって価格が決まるため、3万から高い時は5万バーツくらいするらしい。
だったら自分で国外申請した方が安いってことで、夫のラオス行きが決定したのです。
そうと決まれば、まずは情報収集ということで、ラオスで家族ビザを申請するためには何が必要かネットで調べはじめました。
タイのビザは申請する大使館によって同じ種類のビザであっても必要書類が違うのです。(ラオスはその中で一番審査がゆるいらしい)
まず、ラオスのタイ大使館のホームページを確認したのですが、詳しい情報が載っていません。家族ビザの必要書類は、タイ人配偶者がいる人用のものしか記載がありませんでした。直接大使館に電話で問い合わせを試みるも、何度かけても全く繋がらず。
必要書類が揃っていなくて無駄足になることだけは避けたかったので、他で情報収集することに。
【タイの日系ビザ取得代行業者】
タイには日系のビザ取得代行業者もいろいろありますので、ネット検索でヒットした日系のビザ代行業者に、ラオスでの家族ビザ申請の必要書類について何社か問い合わせメールを送ってみました。
その回答は下記の通り。
◻︎会社1
その業務は現在おこなっておりません。
◻︎会社2
Oビザ取得希望となっておりますが
結婚ビザでしょうか。家族ビザでしょうかお知らせ下さい。
家族ビザの場合は、奥さまがBビザとWPを取得していることが条件です。
ただし、奥さまのBビザが取得日と残り滞在期間が3か月以上経過していることが条件です。その他滞在期間が重要で滞在期間が少ない場合は取得できません。
その他必要書類は弊社申し込み後にお伝えします。
◻︎会社3
必要書類は
日本の戸籍謄本の英訳とあわせて、ご主人の国の結婚証明も英訳で準備されるのが無難かと思います。
また、主となるまり子さんのビザ、ワークパーミットのコピー
勤務先の会社の謄本
勤務先での納税書類(ポーゴードー1というもの)
以上あれば可能かと思います。
会社1はやってないので仕方ないとして、会社2は、返信が適当すぎました。
私は問い合わせメールできちんと家族ビザのOビザ取得と書いていたのに、きちんと読みもしないで返信メールで『結婚ビザでしょうか。家族ビザでしょうかお知らせ下さい。』と聞いて来る時点で信用できません。滞在期間が重要でのくだりも文章が?しかも必要書類についてはまず申し込めとのこと。そんな適当な返事する業者に誰が頼みますかって感じ。
会社3は一番マシでした。
でもこちらも『無難かと思います。』とか、『可能かと思います。』とか回答が曖昧。
一応この会社で頼んだ場合の料金も確認しましたが、書類の準備だけで8000バーツもかかるとのこと。ビザツアーとかの料金は別途かかります。しかもその書類の準備って具体的に何をしてくれるのかが不明でした。聞いたけどきちんと回答がもらえず。戸籍謄本のタイ語認証はやってくれるとのことですが、その他書類の準備って、業者に頼むほどのことでもありませんので謎のまま。
日系ビザ代行業者に問い合わせてみたものの大して役に立たず。
会社3からの必要書類で
勤務先の会社の謄本
勤務先での納税書類(ポーゴードー1というもの)
が必要とあったため、自分が勤めている会社の担当の子に聞いてみると、ポーゴードー1というものは全社員の給与情報が記載されている重要書類で、家族ビザ取得のためにそこまでの書類はいらないはずと…。会社側も安易に社員には開示しないので出せるかも微妙とのこと。
結局日系ビザ代行業者からの情報はあてにならないようなので、もう少し自力で情報収集。
結局は、結婚証明として日本の戸籍謄本を在タイ日本大使館で英訳してもらったものと、タイで働いている家族のパスポートとワークパーミットのコピーがあれば大丈夫そうということに。
ただ、それだけでは心もとない気ががしたので、会社の担当の子に頼んで、日本の在京タイ大使館で家族ビザを申請する際と同様に会社関係の必要書類も揃えてもらいました。
最終的に用意した書類は
1.労働者のパスポートのコピー
2.ワークパーミット
3.会社からのInvitation Letter
4.会社の戸籍謄本のコピー
5.会社代表者のパスポートのコピー
6.日本の戸籍謄本とその英訳(日本大使館で取得)
7.ビザ申請用紙
上記書類のコピーには全て本人が署名したものを準備しました。
【ラオスまでのビザトリップ】
ラオスでビザを取得する時の流れを簡単に紹介します。
まずはバンコクから、北タイ UDON THANI までのチケットを買います。
エアアジアやNok Airでネット予約をすると大体1000バーツ位でチケットを購入できます。
www.airasia.com
www.nokair.com
UDON THANI空港に着くと、ラオスとの国境付近の町、Nhong Khaiという所まで200バーツでミニバンに乗ります。移動に関しては、朝一番の飛行機に乗ることをオススメします。そうすると通常、一泊でビザを取得できます。
Nhong Khaiからビエンチャンのタイ大使館まではタクシーに乗ります。タクシーがたくさんありますが、タイの大使館までの料金は大体100バーツ位です。
大使館に着いたら、いろんな客引きがありますので、話かけられても無視しましょう。
大使館で番号を貰い、コピーがまだの人は上でパスポートのコーピーをしに行きましょう。(10バーツ)
ラオスで簡単に取得できるビザはノンイミグランントO ビザ (家族ビザ)、観光ビザです。
必要書類を提出したら、大使館の中にある銀行で手数料を支払い、次の日の午後にビザを受け取りにいきます。
タイ大使館近くにはホテルがたくさんありますが、オススメのホテルは大使館から
少し離れているmercureホテルです。一泊は2000バーツでした。プールとジムがあり、のんびりできるホテルです。(ラオスでジム付きのホテルはあまりありません)
翌日午後に無事ビザをゲットできたら行きと同様Nhong Khaiから空港までのミニバンに乗りバンコクに帰るだけ。
かかった費用は全部で
飛行機チケット2000バーツ
ミニバン代400バーツ
タクシー代200バーツ
ビザ申請手数料2000バーツ
ホテル代2000バーツ
合計 バーツ6600バーツ
交通費もそれほどかからないし、ラオスのタイ大使館にたどり着けば書類を出すだけで何も難しいことはありません。ラオスでのタイ観光ビザや家族ビザ取得なら、ビザツアーに申し込まなくても個人でも簡単に取得できます。
タイはビザの取得申請が面倒ですが、怪しいものではないということが分かればすんなりVISAを発行してくれます。
以上、個人で家族ビザ申請をする人は少数派かと思いますが、あまり情報がなかったのでラオスでのタイ家族ビザ申請についてまとめてみました。
Mariko
詳細な体験談の共有に心から感謝いたします。私もビエンチャンでの家族ビザ申請(日本人の夫と子ども分)を予定しています。戸籍謄本の大使館英訳証明は用意しました。ですが、会社より結婚証明書と出生証明書が「あるとさらによい」と連絡を受け、曖昧な表現に取得しないで済むなら無しで済ましたいと考えています。ビエンチャンのタイ大使館hpに記載があるとのことですが、こちらでタイ人配偶者に関しての記載のみと拝読しました。家族についての証明書類に関して、詳しく教えていただけますと幸いです。
まーてぃんさん
お役に立てず申し訳ございませんが、私が知っていることは全てこちらの記事に書いておりそれ以上のことは分かりかねます。無事ビザ取得できますようお祈りしております。