昨年12月末まで一般公開されていたプミポン前国王の火葬殿に年末滑り込みで見学に行ってきました。
一般公開は終了してしまったため、現在はもう観に行くことはできませんが、写真で紹介したいと思います。
この日は、日が沈む頃の様子を見たいなと思っていたので、夕方から出かけました。
王宮周辺には、火葬殿を観にきたであろう家族連れのタイ人の方がたくさんいらっしゃいました。
人の流れに続いて列に並びます。
少し離れた場所でタクシーを降りたのですが、ここへ来る前にはセキュリティーチェックがありました。
列は長いものの、割と進みは早かったです。
左手に目的地の火葬殿が見えるのですが、入り口までぐるっと広場の外周を進みます。
沈みゆく夕日に黄金色の火葬殿が優しく照らされます。
外側から眺めているだけでもその細やかな装飾の美しさに目を奪われます。
入り口のセキュリティーチェックをくぐると、今度は椅子に座って順番待ち。
座って待つスタイルなので体力も奪われず、よくできた仕組みです。
座っている場所でグループごとに分けて、場内の人数を調整しています。私は30分ほど待って中に入ることができました。
中に入るとそこにはたくさんの人が。
これだけ大勢の人々が、火葬殿を一目見ようと連日朝から晩まで詰めかけているのですから、タイ国民からの前国王への敬愛は私には計り知れないほど大きいものなのだと改めて感じました。
天に向かって一直線に伸びる尖塔は、天界へと導いているのだそうです。
周りを取り囲んでいる建物も、神聖な空気をまとっていました。
ふと空を見上げると、夜空にぼんやりと浮かび上がるお月様が
心なしかいつもより明るく見えました。
天界からはこの世界はどんな風に見えるのでしょうか。
中央に近づいてみると
黄金の輝きがさらに増したように感じられました。
この細部に渡り細やかに施された装飾をたった1年で完成させたとは驚きです。
伝説上の生き物の数々はタイ仏教ならでは
いろいろな像が真ん中を取り囲むように配置されていました。
タイの一つの時代の最後を飾ったこの場所は、後に取り壊されてしまうそうですが、心に残る場所でした。