バンコク初のミシュランガイド『MichelinGuide Bangkok2018』が発売されたのが2017年の末。当時、ローカル食堂として初めて星を獲得したお店として一躍話題になった「ジェイファイ (Jay Fai) 」は、シーフードを贅沢に使った高級路線の食堂です。今となっては予約困難店ですが、二ヶ月前に予約を取って行ってきました。
バンコクのミシュラン星付きジェイファイのVLOG
バンコクのミシュラン星付きジェイファイとはどんなレストラン?
「ジェイファイ」は、バンコク通なら誰もが知っているであろう超有名店。新鮮なシーフードを贅沢に使用したタイ料理がいただけるお店です。バンコクミシュランガイドでローカルレストランとして初めて星を獲得したお店として一躍有名になりました。(バンコクミシュランガイドのサイトはこちら)
なぜこれだけ話題になったのかというと、このお店のシェフ、ジェイファイさん(ジェイ=中華系の婦人、ファイ=ホクロ、でホクロのおばちゃんという意味の愛称らしいです)のインパクトある出で立ちも一役かっているのだと私は思います。
お店で提供されるお料理は、全てこのジェイファイさんがたった1人で調理されています。しかも炭火で。
ニット帽と、炭火の灰と煙から目を守るためにいつもこの黒いゴーグルを身につけてらっしゃって、これがとっても印象的。一度見ると忘れられない強烈なインパクトがあります。しかもジェイファイさんは年齢が70代半ば!営業時間中ずっと1人で黙々と調理し続けているというのですからそのパワーに感服です。
私は来店前に Netflix の Street Food Thailand の番組を観たのですが、そこでこの「ジェイファイ」についても紹介されていました。(来店予定の方は是非この番組を観てから行かれるといいと思います)その番組の中で、ジェイファイさんがご苦労された時代のことも語られていました。初めにお店を高級路線へ変更した際は、借金して食材を仕入れて賭けをしたのだと語っておられたのがとても印象的でした。成功の裏にはリスクを取って挑戦して突き進んできだ行動力があってこそなのだなと。
そうです、こちらのお店はローカル食堂としてはとっても高級路線を行くお店です。お料理は一品500バーツから1000バーツほど。名物のカニのオムレツは1000バーツと通常の食堂の10倍くらいの価格帯です。
ジェイファイへの行き方
お店は旧市街地エリアにあります。ジェイファイの数軒隣には、パッタイの有名店である「ティップサマイ」があります。
このエリアは近くに駅がないので、タクシーでのアクセスがいいと思います。
ジェイファイの予約方法
こちらのお店は超がつく人気店のため、直近の予約は大抵埋まってしまっています。私が予約した際も、2ヶ月先まで既に予約が埋まっている状態でしたので2ヶ月待ちました。
予約は下記、電話又はメールで受け付けています。
Tel : 092-724-9633
E-mail : jayfaibangkok@gmail.com
私はメールで予約しました。メールは英語でも対応してくれてとってもスムーズでした。
私たちは16時半に予約していたので、予約時間の少し前にお店へ到着。お店の前には順番待ちのお客さんがいっぱいいました。お店の方に予約メールを見せて、案内されるのを待ちます。
予約客以外に、Walk In で当日並んで入店することもできますが、その場合は開店と同時(もしくは開店前の時間)に並び始めて5時間とか(それ以上の時もあるよう)待つ必要があるみたいなので、おすすめしません。暑い中何時間も待つのはかなりしんどいですので、事前予約しておきましょう。
ジェイファイのメニュー
メニューはこんな感じ。 価格帯は一品500バーツから1000バーツで、Talay or Goong =海鮮 or エビ が選べるようになっています。
マストオーダーは Crab Meat Omelet カニのオムレツ!その他のものもどれも美味しそうで目移りしましたが、旦那と2人でそんなにいっぱい食べられないので悩みつつも4品選びましました。
因みに、店に到着して席の案内時間のメドが経った時点で事前にオーダーを取りに来てくれます。私たちは予約時間ちょうどに到着して席に着いたのはその20分後くらいだったかと思います。
なんせ、ジェイファイさんお一人で調理されているため、お店の回転速度はゆっくりめです。事前にネットで情報収拾していたら、予約していても入店まで1時間、席に着いてから料理が出てくるまで1時間かかったという方もいたので、かなり待つ覚悟で来たのですが、私の場合は思ったよりもスムーズでした。事前にオーダー取ったりお店側も色々工夫しているようで、到着して席に座るまで20分、席に着いてから食事が提供されるまで15分位だったかな。
ジェイファイでまりこが頼んだもの
さて、席に着くとまずはドリンクメニューを渡されますので、飲み物を注文してお料理を待ちます。ここはビール!と行きたいところですが、我が家はお酒があまり飲めないのでコーラと水をアイスバケツと共に(笑)瓶のコーラが出てきて旦那は大喜びでおかわり。瓶のコーラが一番美味しいのだそう。
しばらくしてお待ちかねのお料理が運ばれてきました。
まずこちらは Tom-yum Goong Talay (海鮮トムヤムクン)
酸味がキリッと利いてあっさり目のクリアなスープは個人的にとっても好みのトムヤムクンでした。辛さが三段階で選べたのでミディアムにしたらちょうど良い感じ。辛いのが苦手な旦那もギリ食べられるレベルの辛さだったようで、「辛いけど美味しい!」と言って食べていました。スープの中にはジャンボサイズのエビがどーんと入っています。エビの他にも白身魚にイカが入っており、どれも大ぶりなので食べ応え満点。
続いて登場したのは、旦那チョイスのこちら。Drunken Noodle (Phad Kee Mao) これまたエビで頼んだのでジャンボサイズのエビが贅沢に入っています。
そしてそして、私が気になってどうしても食べてみたかったのがこちらの一品。Dry Gongee 私タイのお粥が大好きなんですよね〜。ここのお粥はメニューの名前に「ドライ」と入っている通り水分が少なめ。これも海鮮 or エビ が選べて私はエビで注文したので、ジャンボサイズのエビがドカドカ入っていました。温泉卵と刻み生姜が乗っかっているのでとろ〜り卵を混ぜつつ頂きます。海鮮ダシがぎゅっと染み込んだお粥は間違いなく美味!
そして、最後に本日のメインディッシュが登場!!
これですよ、ジェイファイといえばカニの身がこれでもか〜とぎっしり詰まったオムレツ!
Netflix の番組によると、このメニューは日本のオムレツから着想を経て考えられた一品なんだそうですよ。そこから試行錯誤して炭火で揚げながらオムレツにしていくという今の形になったのだそう。
外はサクッと揚がっており、ナイフを入れるとカニ身がびっしり詰まっています。私は普段あまりカニを食べないので、こんなにたくさんカニを食べたのは初めてかも!?ってくらいびっしりカニ身が詰まっていました。少なくともタイでこんなにカニを食べたのは初めて。日本で食べるカニって結構柔らかくて甘みが強いイメージですが、こちらのカニは弾力がありぷりっとした食感のカニでした。そしてカニの味も割と淡白な感じ。オムレツ自体はほんのり味付けされているだけなのでシンプルな味わいでした。これがきっと素材の味を生かした調理法として試行錯誤を経て辿り着いたオムレツなんですね。オムレツもボリューミーなので2人で食べきれるかちょっと心配だったものの、無事完食。別添えで出てくるスイートチリソース的なのを付けて食べてもまた美味しかったです。旦那氏は実はカニが苦手。普段は絶対カニなんて自ら食べようとしないのだけれど、「ここのオムレツはムッチャ美味しい!今まで食べたオムレツの中で一番美味しい!」と、とっても気に入ったようでバクバク食べていました。
ということで、噂には聞いていたものの、どのお料理もとにかく具材が大きくてびっくり。それなりのお値段はしますが、ボリュームを考えるとそんなに高いとは感じませんでした。
一品に大きなエビが確か4尾とか入っているので、そのエビを3尾くらい食べた時点でお腹にたまる・・・(笑)オムレツは完食したものの、お粥が食べきれなかったので、「アオ・ガッバーン・ダイマイカ?」(持ち帰りできますか?)と聞いたらOKだったので袋に入れてもらい、持って帰りました。因みにお会計はちょうど3000バーツくらいでした。
袋に入ったお粥は得体の知れない物体と化してしまいましたが、翌朝ちゃんと美味しく頂きましたよ。
まとめ
ということで、ジェイファイは期待通り、新鮮なシーフードを贅沢に使った美味しいタイ料理を味わえるお店でした。タイ料理好きや、シーフード好きなら是非一度行ってみると良いと思います。我が家はシーフード愛はそんなに深くないのですが、それでも美味しかったし是非また行きたいと思うお店でした。因みに、色々なお料理を注文して楽しみたいなら、4名位で来店するのがおすすめ。具材が大きく一皿のボリュームがあるので、2人だとそんなに頼めないです。
数ヶ月前の早めの予約が必須ですが、ミシュラン星付きローカルレストランという話題性もあり一度は行ってみる価値のあるお店だと思います。
【店舗情報】
Jay Fai (ジェイ・ファイ)
営業時間:14:30-24:00 火曜日〜土曜日
定休日:日曜日・月曜日
E-mail : jayfaibangkok@gmail.com
Tel : 092-724-9633
Instagram : https://www.instagram.com/jayfaibangkok/