クローンラットマヨム水上マーケットからは、ボートツアーに参加することができます。狭い水路をボートで進んで行くツアーは、普段目にすることができない運河沿いに住む人々の生活感溢れる風景に出会うことができました。
クローンラットマヨム水上マーケットのボートツアー
マーケットの端にボートツアーの案内を掲げている一角があります。
ここでは2種類のボートツアーがあり、今回私は Trip 1 : 一時間半でお寺とオーキッドファームを回るツアーに参加しました。(掲示には Wat Saphan Floating Market と書いていますが、実際はお寺です。案内のお兄さんも Temple と言ってました。)
担当のお兄さんに話しかけると、ツアーで回る場所の写真を見せてくれるので、それをみながらどちらのツアーにするか決めるといいと思います。
料金は外国人が100バーツでタイ人は60バーツと、料金差がありますが、そもそも値段がむっちゃ安いので文句は言えません…。
ツアーはこんな感じのボートに乗り込んでまわります。ツアーはある程度人が集まったら順次出発している感じっぽかったです。(詳しく確認しなかったのですみません適当&曖昧ですw )私たちは1時45分くらいにツアーに申し込んでお金を払ったら、お兄さんに2時出発のボートだよと言われました。
しばらく写真を撮ったりぶらぶらしてから出発の時間を待ちます。
定刻になるとボートが到着、早速乗り込みます。
係のお兄さんがスピーカーでタイ語と英語の簡単な説明をしてくれます。
「このツアーはお寺とオーキッドファームの2箇所に止まります。それぞれの停泊場所では20分の自由時間があり、20分後にはちゃんと船着場に戻って来てくださいね〜」というような簡単な説明を聞いて早速出発。
私たちは張り切って先頭に陣取りました。乗り込んだのは Lat Mayom 3 号
どの船も基本同じサイズですが少しずつ外観が違っていて、エンジン部分がデコられてたりとかオーナーの趣味によって色々なタイプのボートがありました。外観に特徴がない場合は、間違えないようにボートの番号をちゃんと覚えておきましょう。
このボートツアーでは、運転手のおじさんは目的地へ連れて行ってくれるだけてまったく話しませんでした。なので目的地で降ろしてもらった後のガイドなどはありません。まぁそんな大した場所へは行かないのでそれでまったく問題なかったです。
運河の水は緑っぽい茶色で決して綺麗には見えませんが、別に臭くはないので大丈夫。
でも先頭付近に座ると結構水しぶきがかかるので… 気になる人は真ん中から後ろ辺りに座ることをおすすめします。
しばらく進むと、少し開けた景色に。緑いっぱいで何とものどかな風景です。
運河沿いには古びた民家がたくさんありました。
こんな風に可愛らしいお花が植えられているお家も多かったです。
ボートはどんどん進んでいき、道路の下をくぐっていきます。
途中で地元の方が移動するボートとすれ違ったりして、手を振りあったりしてほのぼのとした雰囲気。
運河沿いに住む人は一家に一隻以上ボートを所有しているのが普通なようで、お家の前にはボートが何隻も泊まっているというところが多かったです。自転車でちょっとそこまで、みたいな時にこの辺りではボートに乗るのでしょうね。
一家の洗濯物が干してあったりして、地元の方々の生活感溢れる日常の風景を垣間見ることができます。
のどかで平和な時間がゆっくりと流れていて、子供の頃に田んぼのあぜ道を駆け回って遊んだ、そんな記憶がなぜか蘇ってきました。
今度は橋の下をくぐっていきます。
こちらのお宅も随分年季が入った建物です。一体築何年くらいなのかな。
壁にお鍋を吊るしているのは船の上で食べ物を売っているお家だからでしょうか?それとも単に青空キッチンかな?
この辺りは細〜い水路がたくさんあって、まるで迷路のよう。こんな場所は手漕ぎのボートで移動しているようです。
細い水路の先は一体どこへつながっているのか、探検してみたら楽しそう。
こちらは蓮の花を育てているお家かな?
さて、15分ほど運河クルーズを楽しんだところで、船が止まりました。
一つ目の停泊地のお寺に到着したようです。
クローンラットマヨム水上マーケットのボートツアー お寺見学( Wat Sapan)
船を下りるとわんこがあちこちでダラダラ過ごしていました。この日はとっても涼しくて半袖でボートに乗っていた私は肌寒い位だったのに、この子たちはとっても暑そう。
自由時間が20分あるのでちょっとぶらぶらお寺を見に行ってみます。
お寺にはいろんなサイズの仏像が並んでいました。
鶏の像もいっぱい並んでいたので何かそっち系のお寺なのかな?
タイ人の方は皆さん熱心にお祈りされていました。
タイの方は本当に信仰深くて、年配の方だけでなく若い方も熱心にお参りされています。
お寺の周りには銅像があって、この奥にもお寺の建物がありましたが、もう満足したので先には進まず(笑)
近くには食事ができるところもありました。
私は専ら写真を撮って一人で楽しんでいました。
そろそろ20分経つので船着場に戻ってみると、何やらみんな餌をあげています。
覗き込むと、そこにはでっかいナマズ?がいっぱい!!!
実は水面下に、こんなにたくさんの生物が生息していたなんて…
通りがかりのこちらの船はいろんな食材を積んで今からマーケットに向かうのかなぁ
そうこうしていると、ボートが来たので再度乗り込みます。
子供達が元気に遊ぶ声が響く橋をくぐり抜けて行きます。
こちらの女性は枝を集めているよう。何に使うのかな?
椰子の木があるゾーンを通り過ぎて
また民家が立ち並ぶ風景が続きます。
枝分かれした細い水路があちこちにあって、その先には一体どんな世界があるのかと、覗き込んでは一人妄想するだけでも何だかワクワクして楽しい。
もはや誰も住んでいないのでは?という感じのところもあれば
カラフルなボートを何隻も所有しているお家があったり
釣りを楽しんでいる若者たちがいたり… ボートが通過するとみんな素敵な笑顔で見送ってくれます。
さて、そうこうしていると次の停泊地オーキッドファームに到着。
クローンラットマヨム水上マーケットのボートツアー オーキッドファーム
船を降りてすぐのところにあった「犬に注意」の看板にビビるも、おとなしい飼い犬がテーブルの下で寝ていたくらいで危なそうなのは目にしませんでした。
ここではプランターの飾りみたいなのがいっぱい売っていました。
か、可愛いけど私の趣味じゃないな。
オーキッドファームの方を見に行ってみると
網のようなもので覆われた場所にオーキッドを中心とした植物が栽培されていました。
狭い通路を歩いてぶらぶら見て回ります。
コンクリートの通路以外の場所を踏むと靴が泥だらけになるので注意しましょう。(私が旦那に注意してって言おうと思ったら彼はもう既に泥にハマった後でした…w)
オーキッドといえばもうちょっと濃い紫色のものを目にすることが多いですが、ここのは淡い色のものが中心でした。
種類もいつもバンコクで目にするものとはちょっと違う。
蘭の花もたくさん品種がありますからね。
にしてもお花の写真って、フレーミングがなかなか難しい。
美しい蘭の花たちに囲まれながら、写真撮影を楽しんで満足したのでオーキッドファームを後にします。
外ではお花を買うこともできます。
カラフルで可愛いんだけど…
デザインがお子様向けな感じのものが多かったです…。
お家に大きなお庭がある人は、蘭の花をお土産にどうでしょう…
蘭の他にも、こういう小さい鉢に植えられた観葉植物も売っていました。欲しくなったけど、置く場所ないしすぐ枯らしてしまいそうなのでやめておきました。
そうこうしているとあっという間に20分経過。
帰りのボートに乗り込んで、最後は出発地点の船着場へ戻ります。
3時過ぎになり、だんだんと日が落ちてきました。
帰りはあっという間に到着。
多分お寺が少し離れた場所にあって、オーキッドファームは近場だったよう。ぐるっと一周して、いろんな景色を楽しめるようにツアーのルートが組まれているのでしょう。
たった100バーツで、普段見ることができない景色にたくさん出会えたので大満足のツアーでした。
クローンラットマヨム水上マーケットのボートツアーのまとめ
クローンラットマヨム水上マーケットは、バンコク中心地からも比較的近いので週末のプチトリップとしてはぴったりの目的地です。
特にこのボートツアーはたったの100バーツなのにたっぷり一時間半も楽しめるので、クローンラットマヨムに来たら是非参加してみてください。ツアーで見て回ったお寺はバンコクに住んでいる身としては特に珍しくもなく普通でしたが、オーキッドファームはなかなか見に行く機会がないので来れて良かったですし、何より船から眺める景色がのどかで平和で何だかとっても癒されました。
このボートツアー、私たちは写真を撮ったりするのが好きなこともありとっても楽しめたのですが、アクティブ派にはちょっと退屈かもしれません。のんびりと水路沿いに住む人々のローカルな空気感を味わってみたいというタイプの人には特におすすめです。
ボートから眺める平和な日常の風景は、都会の喧騒を忘れさせてくれ、田舎に帰ったようなどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。