タイのパタヤには、『アジアのサグラダファミリア』との異名を持つお寺が存在するのをご存知か?今回は、サンクチュアリーオブトゥルース (Sanctuary of Truth) というパタヤ観光におすすめの個性的なお寺を紹介します。
サンクチュアリーオブトゥルース(Sanctuary of Truth)とは?
サンクチュアリーオブトゥルース (Sanctuary of Truth) とは、タイのパタヤの海岸沿いにある宗教建築物。(正確に言うとお寺ではないそうですがこの記事では便宜的にお寺と表記します)
1981年に建設が開始されたというこちらのお寺は35年以上経過した今尚、建設は現在進行中。
釘を一本も使わず木材のみで建てられており、外観だけでなく内部にも一面に緻密な彫刻が施されています。伝統的な技法を使って建てられているため、その技術を伝承していくという目的も担っているのだそうです。
全てが木でできているが故に劣化が早く、建築と修繕が同時に進められています。
建設を手がけたのは、バンコクのエラワンミュージアムを作ったことでも知られるタイの大富豪レック・ヴィリヤファン(Lek Viriyaphant)というお方。
こちらのお寺へ実際に足を運ぶとわかるのですが、いろいろな宗教観が共存しています。たとえ違った宗教や文化背景を持っていても平和に共存することができるという信条の元、創られたのだそうです。
詳しくはサンクチュアリーオブトゥルースの公式サイトをご覧ください。英・タイ語しかありませんがリンクをおいておきますので興味がある方は行く前に読んでおくとより楽しめると思います。
The Sanctuary of Truth 公式サイト ↓↓
http://www.sanctuaryoftruth.com
サンクチュアリーオブトゥルースへの行き方
こちらのお寺はパタヤの北部、ナクルアエリアにあります。パタヤビーチの辺りからは車で20分くらいの場所になります。近くに公共の交通機関がないので、アクセス方法は普通にタクシーなどの車で行くのが一般的。
パタヤでよく走っているソンテウ(ピックアップ車を改装した車)をチャーターしていくとパタヤの中心地からは150バーツくらいの料金が目安のようです。ナクルアロードを巡回しているソンテウもあるのですが、大通りからお寺まで歩くのは暑くてしんどいと思いますのでおすすめしません。
少し割高にはなるけれど Grab Taxi で向かうのが一番簡単かなと思います。Grab Taxi だとパタヤの中心地からは250バーツくらいの料金です。ただし、帰りは Grab Taxi は使えなさそうな感じでした。というのも、お寺の駐車場に「ここは Grab Taxi 禁止でローカルタクシーのみ決まった料金での利用になります」みたいな内容の看板がドーンとあって、タクシーの呼び込みのおっちゃんがいっぱいいました。タクシー料金の一覧表が張り出してありましたが、料金的には Grab Taxi と同じくらいでした。
サンクチュアリーオブトゥルースへ行く際は服装に注意
タイのお寺は、肌の露出が多い服装では入場することができません。
暑いのでうっかりショーパン&タンクトップなどの軽装で向かってしまいそうになりますので注意しましょう。
女性であればリゾートで着る軽い素材のロングスカートのワンピースみたいな服装がおすすめ。男性もショートパンツは NG となっているようですが、周りの観光客を見ていると男性でショートパンツ着用でも普通に入場できていました。念のため、長ズボンとTシャツみたいな服装が良いかと思います。
入り口近くに、パレオにできる布が数百バーツで売ってますので、万一服装で止められたらそれを買って身につければ入場できます。
サンクチュアリーオブトゥルースの開館時間と入場料金
入場料金は1人500バーツです。チケット売り場では VISA クレジットカード払いも可能でした。
開館時間についてはちょっと変わった運営方法になっており、8時30分〜17時までの30分ごとに入場が可能です。
チケットを購入してまっすぐ道を進んでいくと、ちょうどお寺を見下ろせるビュースポットに到着します。ここに入り口のゲートがあり、チケットを係の人に見せて入るのですが、この入り口が8時30分〜17時までの30分ごとしか開きません。なので、中途半端な時間に到着すると、オープン時間まで待たないといけないのです。
入り口付近には、飲み物を売っている売店やレストランがありますし、お寺の写真を撮るのにぴったりな撮影スポットでもあるので、時間を潰すのには特に困らないと思います。待ちたくない人は、30分ごとの時間を意識して到着するようにしましょう。
私は12時40分くらいにゲートに到着したので20分くらい待ちました。売店で買った水もお寺のロゴがついてて可愛い。
サンクチュアリーオブトゥルースの観光へ
時間になったのでチケットを渡して入場。まずは階段を降りて行きます。
階段を降りたところで、ヘルメットを渡されます。
サンクチュアリーオブトゥルースは建設・修復中のため、お寺の中ではヘルメットを着用するようにとのことです。
ここからまたしばらくテクテク歩いていくと、池がありました。ボートに乗って記念撮影もできるようでした。
他にも、ゾウや馬車に乗ることもできて何でもありな感じ。
またしばらく歩いてようやくお寺に到着。真昼間に行ったら歩く道のりが灼熱でちょっと後悔しましたw 暑いのが苦手な方は夕方の時間帯がおすすめです。
お寺の外周を馬車が走っていて、絵になります。馬車に乗っているお兄さんはカウボーイ風だし、なんかもう『ここは一体どこ?』っていう異世界。
入り口は海側なので建物の外周をぐるっとまわって入場します。
遠くから眺めるのも素敵ですが、近くで見ると躍動感ある迫力を感じられます。
高さと幅は共に約100メートルと巨大です。びっしりと彫刻があしらわれており、柱にも緻密な模様や神話に出てくる生き物などが彫られています。
中に入ってみると、中にも柱や天井など一面に彫刻があり圧巻。
彫刻を見ていると、仏教的なものだけでなくヒンズー教にインスパイアされているようなものも多く見られます。故プミポン国王陛下の絵も大きく飾られていました。
この辺りは建設中のゾーン。
図面など何もみずにそれぞれ職人さんが彫刻を掘っています。どれをどこにはめるとか作ってから決めるんですかね・・?どうやって進めているのか不思議。
まるで空想の世界に迷い込んでしまったかのような、とにかく壮大な世界観で不思議な空間でした。
内部は5つのエリアに分かれており、それぞれ違った神が祀られています。説明のボードがありますし、希望すれば英語のガイドと見て回ることも可能です。
私は宗教的なことにあまり興味がないタイプですが、そんな私でもとっても見応えあるお寺でした。
大体30分〜1時間ほどで一通り見て回ることができます。
お寺を後にして、帰り道の途中には、工房のようなエリアがありそこでも職人さんたちが彫刻を掘っている様子を見ることができました。
まとめ
サンクチュアリーオブトゥルースは、パタヤの中心地からそれほど遠くない場所にあるので、パタヤ観光にはおすすめのスポットです。お寺観光自体は、1時間ほどでサクッと終わるので気になった方は是非一度足を運んでみてください。
『真実の聖域』を、実際にあなたの目で確かめてみて。
【施設情報】
Sanctuary of Truth (サンクチュアリーオブトゥルース)
開館時間:8:00〜18:00
Website : sanctuaryoftruth.com